しめじはきのこの中でもスーパーでよく見かける身近な存在。
お安く販売されていることも多くて、お料理に使いやすいので、私もよく使う素材の1つです。
が、こんな気になる話が聞こえてきました。
しめじってどれくらい茹で時間や焼き時間をとったらいいのかわからない。
しめじって生で食べたらだめなの?
考えたら私は子どもの頃から今に至るまで、火を通さずにしめじを食べたことはありません。
茹でるか焼くか炒めるか、方法は違うにしても必ず加熱しています。
とはいえ、生煮えだった!!ということはなく、いつもおいしくいただいているというのが現状です。
そんなわけで、しめじの茹で時間や焼き加減についてお話しする他、しめじは生で食べても平気なのか?について探っていきましょう。
また、しめじの体にうれしい栄養素についてもお話しします。
しめじの茹で時間や焼き加減は?
しめじの茹で時間や焼き時間、つまり加熱時間は数分でいいと思います。
数分といっても、中火で茹でている時で長くても4~5分程度。20分も30分も加熱する必要はありません。
茹でている時が1番わかりやすいのですが、マットでツヤのない感じだったしめじの表面がつるっとしてツヤが出ます。
おまけに、ちょっとだけしなっとします。
しめじの量によっても、使うガスコンロやIHの火力によっても前後すると思うのですが、全体がそうなったら引き上げるというのが1つ目安だと思います。
とくにしなっとしてくるのは軸の部分。軸の部分がシャキッとしていたのが箸で持ち上げると見るからにしなっとします。
焼き加減も基本的には同じ。全体少ししなっとして、表面がつるっとツヤが出るまで焼くようにすれば、半生だったなんてことはないです。
ただ、個人的には若干、濃いめの焼き色がところどころにつくくらいまで焼くと香ばしくておいしいなという気はします。
しめじって生や半生だと危険?
調べてみました。実はきのこってしめじに限らず、生食禁止なんだそうです。その理由はどんなきのこにも量にこそ差があれ、毒が含まれていてお腹を壊すことがあるから。
でも、安心してください。毒きのこは加熱してもきのこに毒が残るのですが、食用きのこの毒は加熱すれば大丈夫なんだそうです。
きのこの種類によっては、食用のきのこでもお腹以外に症状が出ることがあるそう。きのこを見たら必ず火を通せ、ということですね。
火が通ると見た目の変化が起きるのはもちろん、包丁の腹で軸をつぶした時に生の時よりもつぶしやすくなるという特徴もあります。
でも見ただけじゃ心配という場合には、今までより30秒~1分だけ茹で時間や焼き時間を増やす、水から煮るなどの加熱時間をぐっと長くしても大丈夫な料理方法を取り入れるなどの工夫をしてみてはいかがでしょう。
実は水から煮ることで、きのこのうまみが出やすくなるんだそう。きのこをおいしく食べられて、しかもお腹を壊すリスクもなくせるならば一石二鳥ですね。
しめじは加熱してもかさが減りづらいので、この方法で調理しても思い切りかさが減って見栄えが・・・ということも少なくて済みそうです。
しめじの栄養やどんな時に食べるといいの?
きのこ全般、カロリーがとても少なくて食物繊維が豊富という話は有名でしょう。
ではしめじに特に含まれる栄養は何か、どんな時に食べたらいいかも見ていきましょう。
ビタミンB1
疲労の防止に役立ってくれるビタミンB1が多いのが特徴。同じくビタミンB1が多い豚肉と組み合わせて肉巻きや豚汁などに使えます。
私は、豚肉を原料としたハムや野菜などと一緒にホイル焼きにする他、スープなどにすることがあります。オーバーワーク気味の時や、何となく疲れが抜けないなという時に食べてみてはいかがでしょう。
ビタミンB2
こちらは口内炎や脂漏性皮膚炎を防いでくれる栄養素。また、皮膚や爪などの再生にも一役買っています。お肌の調子が気になる時、爪が割れがちという時にも頼りたいですね。
さらに発育を促す栄養素でもあるので、お子さんにも摂らせてあげたい栄養素です。
なお、ビタミンB2は上記のビタミンB1と並んで水溶性ビタミンです。つまり、可能であれば煮汁ごと食べられるような料理にするのがおすすめ。お味噌汁やコンソメスープなどに加えてみてはいかがでしょう。
ビタミンD
骨の成長を助けてくれるビタミン。育ち盛りのお子さんはもちろん、高齢者や働き盛りの世代も摂りたい栄養素の1つです。
油と一緒に摂ると吸収率がアップするので油でソテーする他、てんぷらなどにしてはいかがでしょう。
糖質の量が低い
多く含まれる栄養素、ではなく少ない栄養素です。きのこ類全般、糖質の量が低い傾向にあるのですが、しめじはその中でも特に低いきのこ。そのため、今日はちょっと食べすぎちゃったなという時や、ダイエット中には活用したい食材の1つです。
特に、カロリーや糖質の多いもの、お菓子やご飯あるいはパンなどメインの単品に偏った食事をしているなと思った時は、油や甘みの多いドレッシングなどを避けて味付けするのがおすすめ。
汁物に入れるならば、だしに塩だけで味付けしたおすましに入れる、あえ物にするならば醤油にちょっとだけゴマや酢を足したあえ衣を使うなどするとよいでしょう。寄せ鍋などに入れるのもありですね。
しめじの茹で時間や焼き加減【まとめ】
しめじの茹で時間や焼き加減は、そんなに時間を要するものではありません。数分あれば十分でしょう。
ただ、食中毒防止のためにはしっかりと火を通すことが大切。心配であれば長めに加熱時間を取るなどの工夫をするのがおすすめです。
そこさえクリアできればしめじはとても栄養豊富なきのこ。様々な調理方法で食事に取り入れていきましょう。