チョコミント、といえばアイスクリームの定番フレーバー。
有名なお店ならば、このフレーバーがないところはない!というほど、ど真ん中の定番商品ですよね。
最近は「チョコミン党」なんて言葉もできて、アイスクリーム以外のお菓子でもチョコミントフレーバーを見かけることが珍しくなくなってきました。
でも、考えたらチョコミントっていつどこで生まれたんでしょう?やっぱり外国?それとも日本?
身近すぎてよく知らない、チョコミント。知らないならば調べてみよう!というわけでいろいろ探ってみました。
ちょこっとチョコミントに詳しくなれる、楽しいお話をご紹介します。
チョコミントの発祥の地はどこなの?
ミントはトルコ発祥説が有力。
一方アイスクリームの発祥はイタリアが有力という説が見受けられます。
こうなるとチョコミントもヨーロッパ発祥?と思いたくなりますが、どうやらアメリカ発祥説が有力です。
それも最初にチョコミントフレーバーのアイスクリームを作ったのは、あのサーティワンらしいのです。
正確には、サーティワンを展開するバスキン・ロビンスが作った、ということになるでしょうか。
創業した1940年代半ばにはすでにチョコミントフレーバーのアイスクリームが発売されており、アメリカでは人気を集めていたとのこと。
そうするとチョコミントは80年に迫る歴史を持つフレーバーということになりますね!びっくりです。
チョコミントが日本に来たのはいつ?
チョコミントを作ったのがサーティワンならば、チョコミントを日本に持ち込んだのもサーティワン。
1974年、目黒にできた日本1号店で販売されたのが始まりだそうです。
今でこそアイスクリームの定番フレーバーですが、この年までは日本に存在しなかったのですね。
ただ、売り上げはバニラやチョコといったチョコミント以上にベーシックなフレーバーに比べるとよろしくなかった模様。
それまで日本の食べ物ではあまり見かけられなかった、チョコミントのミントブルー色が受け入れられづらかった、という説があるようです。
今ではすっかり、定番フレーバーなのになんだか意外な気もします。とはいえ、ミントブルー色の食べ物!というのは今でも、インパクトが大きく感じるもの。
初めて目にした方たちにとっては、今の私たちからは想像もつかないほどのインパクトがあったのかもしれません。
しかし、チョコミントはサーティワンの販売戦略が功を奏したことや、日本の製菓メーカーがチョコミントフレーバーのアイスクリームを作り始めたことなどから日本においても定着し、現在に至っています。
チョコミントのミントブルー色の理由は?
ではどうしてチョコミントフレーバーのアイスクリームは、日本人になじみの薄いミントブルー色になったのか?
大きく分けて、2つの理由があるようです。
チョコミントがミントブルー色の理由1.アメリカと同じレシピだから
サーティワンは本部の許可を得ない限り、新フレーバーを開発することができません。
え?だって日本でも開発しているじゃない?TVで見かけたよ?と思った方は、アイスクリーム通ですね。
そう、開発すること自体は禁じられていないのですが、開発したら販売するための審査を受けなければならないのです。
そんな事情もあって日本に初めてサーティワンが上陸した当時、チョコミントもアメリカと同様のレシピで作られていました。
ひょっとしたら日本人スタッフの中には、いやこの色は何とかしたいんだけど・・・と思っていた方がいたかもしれませんね。
それでも、本国のレシピで作るとミントブルー色になるから、ミントブルー色のまま発売されていたというのが1つ目の理由です。
チョコミントがミントブルー色の理由2.イメージ戦略?
赤い部屋よりも青い部屋のほうが体温を下げる、なんて話も聞きますから、青をベースに作られたミントブルー色は、ミントの味を表現するのにぴったりだった、といえるのでしょう。
文字通り、目にも涼しいアイスクリームといえるのかもしれません。
しかも、アメリカ人はブルー色をしたお菓子になじんでいるから、ブルー色の食べ物に抵抗がないというお国柄も、この色に影響しているようです。
チョコミントが登場するまで、ミントブルー色の食べ物がなかった日本とは文化が違ったということが大きいみたいですね。
ちなみに私は時々ミントティーを淹れますが、ミントブルー色にもなりません。せいぜい、うす~く緑がかった黄色になるくらいです。
また、全く着色料なしでチョコミントアイスクリームを作っても、同じようにミントブルー色にはならないといいます。
あの色がどうにもちょっと、食べ物っぽくなくて・・・という方は着色料を使わないチョコミントアイスクリームを探してチャレンジしてみるのもいいかもしれないですね。
チョコミントの発祥やサーティワン・ミントブルー色についてのまとめ
チョコミントの発祥はアメリカ、しかもサーティワンらしいということがわかりました。アメリカで愛されたフレーバーが、日本に入ってきて広まり、定着したのですね。
またミントブルー色は涼しげさを期待してつけられた、夏にぴったりな色だということも判明。これからは暑い日になると、すっとチョコミントのアイスクリームに手が伸びるかもしれません。
皆様も今度、チョコミント味のものを食べる時にはチョコミントの発祥や色の雑学、ちょっと思い出して楽しんでみてください。