チーズケーキといえばケーキ屋さんではもちろん、コンビニやスーパーでも目にする身近なスイーツ。
最近ではローソンのバスク風チーズが人気を集めて、また注目を浴びるスイーツになっているのかな?と思います。
そんなチーズケーキ、実はいくつかの種類に分かれることをご存知でしょうか?種類によって作り方や材料、味や食感が全く違ってきます。
今回はそんな、チーズケーキの種類ごとの特徴の違いについて探っていきましょう。
作り方や材料の特徴だけでなく、味の特徴も紹介していくのでご自分の好みのチーズケーキはどれかな?と考えながら読んでみてくださいね。
チーズケーキの種類その1.レアチーズケーキ
レアチーズケーキは基本的に、材料に火を通さないことから「レア」と呼ばれます。
チーズに砂糖や生クリーム、レモンなどの材料を混ぜ合わせて、ゼラチンなどの凝固剤で固めます。
小麦粉が入っていないためなめらかなゼリーのような食感になったり、やわらかめのチーズそのものを食べているような食感になるのが特徴。
また、爽やかな酸味が特徴のクリームチーズを使うことが多いため、さっぱりとした味に仕上がることが多いチーズケーキです。
その味わいゆえ、フルーツやフルーツソースを添えて食べられることもあります。
ボトム付きのレアチーズケーキ
ボトムとは、チーズを使った生地の下に付けられる部分のこと。
レアチーズケーキには以下のようなボトムが付けられることが多いです。
ビスケットやクッキーを使ったもの
ビスケットやクッキーを細かく砕き、溶かしたバターを混ぜて型に敷いて作ります。
通常はチーズを使った生地の下のみに付けられるのですが、側面まで付けられているチーズケーキもあります。
スポンジケーキを使ったもの
あらかじめ焼いたスポンジケーキを型に敷き込み、その上にチーズを使った生地を流し込むタイプです。
1番下の段のみにスポンジを敷いてあることが多いのですが、たまにチーズケーキの間にもスポンジが入っているものも見かけます。
その他チーズタルトの名で販売されていることもありますし、レアチーズケーキの名で販売されていることもあるのですが、タルト生地にチーズを使った生地が流し込まれたチーズケーキもあります。
ボトムのないレアチーズケーキ
お店ではあまり見かけませんが、ボトムのないレアチーズケーキもあります。
手軽さでは1番。スーパーで入手できるレアチーズケーキ
スーパーまたはドラッグストアなどの乳製品を扱う売り場で、ボトムがないレアチーズケーキが入手できることがあります。
時々、私が食べているのは丸い紙の箱に入った6個入りのタイプ。
1つ1つの大きさが小さめなので、ちょっとだけ甘いものがほしい!というときにも便利です。
作る?食べに行く?クレメダンジュ
クレームダンジュとも呼ばれるレアチーズケーキの1種です。
基本的な材料はチーズと卵白、生クリームと砂糖のみ。
これらを混ぜた生地をガーゼに包み、水を切って作るのが基本的な作り方です。
そのため、余分な水分が抜けるので濃厚なチーズや生クリームのマリアージュを楽しめるのが特徴。贅沢なレアチーズケーキですね。
ゼラチンなどの凝固剤を使わないところが、一般的なレアチーズケーキとの1番の違いといえるでしょう。
保存が効きづらい作り方のせいか市販しているところは少ないため、食べるにはデザートとしてクレメダンジュを扱っている飲食店に行くのが1番手っ取り早いかもしれません。
最近ではかっぱ寿司でも扱われて、人気を集めているようです。
ただし、クレメダンジュはチーズ生地の中にフルーツやソース、スポンジケーキが入っている場合があります。
フルーツやソースが添えてあったり乗せてあったりするのはいいけれど、中に入っているのは嫌という場合は、事前に確認が必要ですね。
一方で、お菓子作りが得意な方は自分好みに作ってしまうというのも手。
水を切る必要があるため、作ってすぐ食べられるというものではありませんが、手順自体はそんなに複雑なものではありません。
チーズケーキの種類その2.ベイクドチーズケーキ
その名の通り、焼いて作るチーズケーキです。生地に混ぜる材料や焼き方によって味や食感が大きく変わるという特徴があります。
また、レアチーズケーキに比べて使うチーズの種類が多いというのも特徴でしょう。
レアチーズケーキによく使われるクリームチーズの他、ゴーダチーズやパルメザンチーズなどを使う場合があるので、さっぱり目な味からどっしりとコクがある味まで楽しめるのがベイクドチーズケーキの持つ特徴といえるでしょう。
なお、ベイクドチーズケーキにもボトムが付くものと付かないものがあります。
種類によってボトムが付くのが定番、というものとそうでないものがあるので、それぞれの種類の解説をチェックしてみてください。
また、レアチーズケーキと同様にボトムにタルトが使われているものもあります。
これをタルトと呼ぶか、ケーキと呼ぶかはお店によって違うようです。
これぞ王道のベイクドチーズケーキ?!オールドファッションチーズケーキ
チーズに小麦粉や砂糖、卵などを加えて直火で焼き上げるタイプです。
ボトムはビスケットやクラッカーなどを使ったものを付ける場合もありますが、ない場合もあります。
ボトムがない場合はとてもシンプルなつくりになるので、これが1番基本的なベイクドチーズケーキといえますね。
また、メレンゲなどの生地を膨らませる材料を使っていないため、どっしりとした濃厚な食感になることが多いようです。
そうそう、チーズケーキといえばこれよね!と思われる方が多いベイクドチーズケーキではないでしょうか。
チーズ好きにはたまらない、リッチな味わい?ニューヨークチーズケーキ
オールドファッションチーズケーキと比較すると使う小麦粉の量が少なく、作る際に直火焼きではなく湯せん焼きをするという違いがあります。
湯せん焼きというのは、チーズケーキの生地を入れた型をオーブンで焼く際、型を置いた天板にお湯を張るなどして、蒸し焼きにする方法を指します。
私がニューヨークチーズケーキを食べた時、普通のベイクドチーズケーキよりもねっちりとした感じでチーズの味が濃い目!と感じたのは、こんな秘訣があるからのようですね。
また、クラッカーを使ったボトムを敷くことが多いのも特徴の1つです。ザクッとした香ばしい風味のボトムと、チーズの風味たっぷりなチーズ生地のハーモニーを楽しめる、リッチなチーズケーキと言えます。
日本発祥?!スフレチーズケーキ
ベイクドチーズケーキと別の種類に分類されることもありますが、焼いて作るためベイクドチーズケーキの1種と考えて良いでしょう。
日本生まれであるため海外においては「Japanese Style Cheesecake」と呼ばれることもあるのだそうです。
生地に泡立てた卵白、メレンゲを加えてニューヨークチーズケーキと同じように湯せん焼きをするのが特徴。
オールドファッションレアチーズケーキやニューヨークチーズケーキと違い、スフレの名にふさわしいふわふわっとした食感に仕上がります。
あのチーズケーキの原型はこれ!バスクチーズケーキ
ローソンから発売され、3日で106万個を売り上げるほどの人気を博した「BASCHEE(バスチー)」の原型となるケーキがこれです。
スペイン・バスク地方発祥のチーズケーキで、材料はオールドファッションチーズケーキとほぼ同じ。
ただ、チーズの割合が小麦粉の割合がオールドファッションチーズケーキよりも少ないため、チーズの味や香りをより濃厚に感じられます。
また、表面に焦げているの?と思われるほどの焼き色がついているためカラメルを使っているかのような風味が感じられる他、中は半熟気味に焼き上げられている点も、オールドファッションチーズケーキとの大きな違いでしょう。
チーズケーキの種類・違いのまとめ
チーズケーキの種類は、レアチーズケーキとベイクドチーズケーキだけではありません。
それぞれの種類の中に材料や作り方が異なるいくつかの種類があることを知っていただけたかと思います。
チーズの風味が強いほうがいい、さっぱり目なほうがいいなどお好みに応じて種類を選んでいただけるスイーツです。
それぞれの特徴をつかんで、ぜひお好みのチーズケーキを楽しんでくださいね。